【名古屋リポートなう】徳川美術館

徳川美術館外観

こんにちは、名古屋支局のりょうです。今回は徳川美術館(名古屋市東区)をご紹介いたします。

徳川美術館には、尾張徳川家に伝わる「大名道具」が収蔵されています。所蔵品には国宝や重要文化財もあり、大名家の宝庫・コレクションとして国内唯一のまとまった存在です。[1]

美術館には武具や刀剣、茶の湯に使われていた道具、大名の書院飾り、能舞台の復元があります。また、「源氏物語絵巻」の複製も展示されています。これは、源氏物語絵巻の一部が尾張徳川家へ渡ったためです。[2]

現在、企画展示『日本最大の婚礼調度』と『尾張徳川家のひな祭り』が4月9日まで開催されています。今回はこれらの企画展示を中心に紹介致します。

まずは『日本最大の婚礼調度』から。この展示では、尾張徳川家へ嫁いだ近衛家の養女・福君(さちぎみ)の婚礼調度が一堂に公開されています。公開されている婚礼調度には硯箱や鏡台、箪笥、駕籠などがありました。

尾張徳川家の婚礼調度だけあって、見る者の目を奪うほどの上品な金色の輝きを放ちます。同時に、精緻な蒔絵から御三家ならではの荘厳さも感じられます。ちなみに、私が特に印象に残っている調度品は鶴を象った香炉です。金色に輝いてはいませんが、細かく刻まれた羽や脚の模様と鶴の優雅な姿が、工作精度の高さを表しているからです。

婚礼調度の一つである駕籠『菊折枝蒔絵乗物』は、将軍・御三家ゆかりの葵紋付き最高級仕様だったと見られています。こちらも豪華絢爛な作りになっており、大名夫人の乗り物にふさわしい蒔絵が施されています。

徳川美術館入り口に展示されている雛飾り
徳川美術館入り口に展示されている雛飾り。特別展示内での雛飾りとは異なる。

もう一つの企画展示『尾張徳川家のひな祭り』では、尾張徳川家の姫君のためにあつらえた雛人形や雛道具が展示されています。雛人形や雛道具も婚礼調度と同様に非常に緻密で豪華な仕上がりです。

展示室の奥には、明治から昭和の尾張徳川家3世代の雛飾りが展示されています。高さ2メートル、幅7メートルにも及ぶ雛飾りは圧巻です。よく見ると、時代に合わせて雛飾りが少しづつ変わっていることがわかります。例えば、人形の数や雛道具の種類、飾られているお菓子などです。

もちろん、常設展示も見逃せません。例えば、第一展示室には大名の甲冑や刀剣が展示されています。銀色に輝く刀剣のしなやかなフォルムと鍔の装飾は、武士としての誇りと魂を感じます。

このように、徳川美術館は尾張徳川家の暮らしぶりや格式の高さを物語る大名道具が数多く展示されています。日本の伝統美に満ちた美術館だといえるでしょう。

徳川美術館の最寄り駅は大曽根駅です。JR大曽根駅から徒歩10分です。入場料は大人1000円です。

次回はいよいよ最終回です。コーナー全体の振り返りを行いたいと思います。

[1] http://www.tokugawa-art-museum.jp/

[2] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E%E7%B5%B5%E5%B7%BB

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りょう(名古屋支局長)
福井県出身。 2013年7月からリポート企画「名古屋リポートなう」、2014年8月から番組ホームページの管理を務めた。 2017年3月を持って退任。 趣味はアニメ鑑賞とお絵描き。
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